象印初のコンベクションオーブンは、オーブンなのに予熱が不要

7本ヒーターで予熱ナシ!「マルチコンベクションオーブン ET-YA30」とは?

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200万台強というオーブントースター市場において、約30%のシェアを持つという象印(2014年 日本電機工業会による)。その象印が、同社初となるコンベクションオーブン「マルチコンベクションオーブン ET-YA30」(以下、ET-YA30)を発売しました。

コンベクションオーブンとは、オーブン庫内のファンで内部に対流(コンベクション)を起こし、熱風を循環させることで食材を均一に加熱する調理家電。油を使わないのに香ばしいノンフライ調理ができるほか、電子レンジやトースターに比べフライや揚げ物の温め直しがおいしくできることなどから人気を博し、2012年では4,000台だった市場は2014年で64万台に成長。そして同社では、2015年には約20万台になるとさらなる伸びを見込んでいるそうです(出荷台数)。

こういった背景を受け、意外にも“満を持して”という時期の発売となった「ET-YA30」。後発としたからには、その理由が機能・性能として詰め込まれているはず。開発にあたって同社がまずチェックしたのが、コンベクションオーブンユーザーの不満点だそう。それを重視し開発された“7本のヒーター”を搭載する本製品を、早速チェックしてきました。

マルチコンベクションオーブン ET-YA30 「マルチコンベクションオーブン ET-YA30」で作った料理

製品名にもあるように、本格オーブン調理ができ、ノンフライ調理や手作りパンも楽しめるという“マルチぶり”がウりでもある「マルチコンベクションオーブン ET-YA30」。外形寸法は、40.5(幅)×26.5(高さ)×41(奥行)cm、庫内寸法は27(幅)×9(高さ)×29.5(奥行)cm。トレー内寸法は、25(幅)×26(奥行)cm。重量は9.5kg。カラーは写真の「プライムシルバー」のみ

ユーザーのいち番の不満は「予熱に時間がかかる」だった!

同社の調査によれば、コンベクションオーブンユーザーの不満点として「予熱に時間がかかる」「調理に時間がかかる」「加熱ムラ、焼きムラがある」という意見が上位だったそう。また、コンベクションオーブンでどのような調理をすることが多いかということについては、「トースト」がダントツの1位でした。

そこで目指したのが“トーストも美味しく焼ける、予熱がいらないコンベンションオーブン”。同社では、温度の立ち上がりが早い石英管ヒーターを7本搭載。しかも、庫内・庫外にわけて設置し目的に応じて自動で切り替えて使い分けることで、ユーザーの不満を解消した理想的なコンベクションオーブンに仕上げることができたとしています。なお、庫外にヒーターを搭載するのは同社のみの仕様だそうです(2015年8月現在)。

コンベクションオーブンの不満

一般的にオーブンレンジでは、オーブン調理の際は空の状態であらかじめ庫内を必要な温度にまで温める「予熱」が必要になりますが(その後調理をする)、実はその手間と時間がユーザーの不満点のTOPに

ヒーター 本体側面 「ET-YA30」の仕組み

「ET-YA30」ではこの予熱に対する不満を解決するため、温度の立ち上がりの早い石英管ヒーターを庫内に5本、庫外に2本、合計7本を搭載し、1300Wのハイパワーを実現。さらに、これらをマイコン制御で使い分けることで、予熱作業や焼きムラをなくすことに成功。予熱工程では庫内の5本のグリルヒーターで素早く庫内を温め、その後、庫外の2本のコンベクションヒーターに自動で切り替わります。このヒーターの熱をファンで循環させることで具材の中までしっかり火を通すことができるので、スタートすればあとは焼き上がりを待つだけ。手間をかけずに本格オーブン調理を楽しめるというわけです

コース一覧

7本のヒーターをマイコン制御で使い分けて調理してくれるので、自動コースも12種類と豊富。食材に含まれる脂分だけでヘルシーな揚げ料理ができる「ノンフライ調理」はもちろん、温度管理が難しいパン生地の発酵もなどもあります。ダントツ人気のトーストも、計算されたヒーター配置とマイコン制御で、表面はカリッ中はふわっと、美味しく焼き上げることができるそうです。なお、手動調理では、80〜250℃の温度調整が可能で、30分のタイマー設定(0.5分刻み、10分以上は1分刻み)も行えるようになっています

レシピブック

自動コースだけでなく、手動コースも活用するためのレシピブック(30メニュー)が付属しています

お手入れやニオイなど、“日常使い”にこだわった工夫

「ET-YA30」では、“予熱の手間”だけでなく、毎日使うことを考えた際の使い勝手への工夫も随所に施されています。こだわったのは、“汚れ”と“ニオイ”への2つの対策でした。

まずは、庫内の油汚れを防ぐ「油飛び散り防止カバー」の採用。調理トレーに食材を置きこの専用カバーをかぶせて調理することで、オーブン調理などで庫内の壁やヒーターなどに油が飛び散るのを防ぐことができます。このカバーには複数の穴が開けられており、庫内やカバー内にもコンベクションの熱風がちゃんと循環できるようになっています。

次に注目なのが、調理中の煙やニオイを抑える「プラチナ触媒ユニット」と、調理後の庫内のニオイを取り去る「脱臭コース」の搭載です。いずれも、コンベクション機能で、油煙を強制的にファンの前にあるプラチナ触媒フィルターに通しニオイを抑える仕組みになっています。

油飛び散り防止カバー 油飛び散り防止カバーをセットした様子

「油飛び散り防止カバー」。トレイと網、カバーをセットで使います。それぞれ洗うことが可能。ヒーターに油が付きにくいので煙防止も効果的ではないでしょうか

ニオイ除去のためのプラチナ触媒フィルター搭載

直接は見えないのですが、ニオイ除去のためのプラチナ触媒フィルターは、庫内奥に見えるのファンの手前と底部に設置されており、そこを庫内の油煙がとおることでニオイが抑えられるようになっているそうです。調理後の庫内のニオイ取りいは専用の「脱臭コース」が設けられています

「ET-YA30」で調理された「ノンフライ唐揚げ」と「ベイクドチーズケーキ」

会場では、「ET-YA30」で調理された「ノンフライ唐揚げ」と「ベイクドチーズケーキ」が試食できました。唐揚げは、言われなければノンフライだとわからないかも、と思うほど“サクッ&シューシー”。こんなに本格的なチーズケーキもこの1台あればお手の物だそう。トーストも食べたかったなぁ……。ちなみに、トーストは一般的な食パンサイズなら1度に4枚調理できるそうです

高橋美幸(編集部)

高橋美幸(編集部)

家電製品アドバイザー。家電製品を中心にレポート・レビュー記事を担当。趣味は、バイクとカメラと作業中の家電の働き具合を監視すること。特に洗濯機。

製品 価格.com最安価格 備考
ET-YA30 17,800 予熱がいらないコンベクションオーブン
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2016.7.28 更新
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