端末代金込みで月額3,000円! 安さは魅力だけど本当に乗り換えて幸せになれるのか

「格安スマホ」と「普通のスマホ」はどこが違うのか?

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スマートフォン(スマホ)を利用するために毎月どれくらいのお金を支払っているだろうか? 筆者の場合、7月の利用料金は9,557円だった。MM総研によると、スマホの月額利用料金の平均は6,342円(2015年3月末調べ、端末代金は含まない)。これに割賦の端末代金を含めると月額7,000円〜1万円ほどになる。スマホは仕事や生活に欠かせない便利なツールだが、「もう少し安く抑えたい」というのが多くの人の本音ではないだろうか。

そんなユーザーの要望に応えてくれるのが「格安スマホ」だ。端末代金を合わせても月額3,000円以下で利用できる安さが魅力だ。ただ、安いにこしたことはないが、我慢して使わなければならないのでは、大手携帯電話会社の「普通のスマホ」から乗り換える意味は薄い。格安スマホに乗り換える前に、普通のスマホとの違いを抑えておこう。

筆者の7月のスマホの利用明細。月によって前後するが、月額1万円ほど支払っている

筆者の7月のスマホの利用明細。月によって前後するが、月額1万円ほど支払っている

格安スマホとは? 普通のスマホと料金はこんなに違う!

格安スマホとは、「格安SIM」(低価格なモバイル通信サービス)とスマホを組み合わせたものだ。格安SIMは、「仮想移動体通信事業者(MVNO)」と呼ばれる事業者が、NTTドコモやKDDI(au)などから設備を借り受けて、独自のモバイル通信サービスを提供しているもの。大手携帯電話会社よりも安い料金で利用できるのが特徴だ。格安SIMを利用するには、自分で対応のスマホを用意する必要があり、初心者には契約しにくいという課題がある。それを解消したのが格安SIMとスマホをセットにした格安スマホなのだ。

格安スマホ市場には多くの企業が参入しており、選択肢が豊富だ。エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(OCN)やビッグローブ、ソネット、インターネットイニシアティブ(IIJ)といったインターネットサービスプロバイダー、インターネット通販大手の楽天、イオンやビックカメラといった小売業者など、多種多様な企業から数多くのモデルが販売されている。ハードウェア面では、少し前までは海外メーカー製の端末しか選べなかったが、最近は国内メーカー製の端末も増えている。

ほとんどのMVNOはNTTドコモから回線を借り受けているので、その場合の対応エリアはNTTドコモと同じと考えてよい。LTEに対応したサービスを選べば、通信速度にも不満はないだろう。ただし、実際は利用者の数や混雑状況により速度差が生じる。料金は、普通のスマホと同じように、毎月(毎日)利用できる高速データ通信の容量で変わる。高速データ通信の容量が3GBまでで月額900円というのが1つの相場だ。通信速度を遅く制限することで、使い放題のプランもある。

では格安スマホに乗り換えた場合の料金をシミュレーションしてみたい。

24か月で見ると、普通のスマホとの価格差は10万円にもなる。単身世帯ではなく、家族の場合はその差はさらに開く。ただし、各種割引キャンペーンや固定回線とのセット割を使えば、普通のスマホの料金はもっと安くなる。いっぽうの格安スマホは、通話料が青天井なので、その差はもっと縮まるはずだ。それでも格安スマホのほうが24か月で10万円も安いとなると、かなりのインパクトがある。

格安スマホの落とし穴と注意点

格安スマホに乗り換えたほうが料金的には幸せになれそうだが、大手携帯電話会社の普通のスマホとの違いが気になるところだ。落とし穴はないのだろうか。

キャリアメールが使えなくなる

格安スマホに乗り換えた際に、一番の問題になるのが「○○○@docomo.ne.jp」「○○○@ezweb.ne.jp」「○○○@softbank.ne.jp」といったキャリアメールが使えなくなること。「Gmail」や「LINE」で代用できるため、人によってはまったく影響のない人もいるだろうが、キャリアメールを長く使っていた人にとっては、大きな問題だ。これまで連絡をとってきた人すべてにキャリアメールが使えなくなったことと、新しいアドレスを報告するのは面倒だ。

格安スマホは通話料が青天井

大手携帯電話の新料金プランは、電話がかけ放題だ。電話する回数が多い人だと、格安スマホに乗り換えると、逆に高くついてしまう可能性がある。乗り換える前に、自分がどれだけ電話をしているかを確認したい。格安スマホの通話料は30秒20円かかる。シミュレーションすると、1カ月100分電話すると、普通のスマホと同じ価格になってしまう。

「050 Plus」などのIP電話アプリを使えば、電話料金を安く抑えることが可能だ。「楽天でんわ」アプリを使えば、30秒20円を30秒10円で利用できる。また、NifMoでは、電話のかけ放題サービスを準備中だ。仕事で個人用のスマホを使っており、電話する回数が多い人にとっては、注目のサービスと言える。

海外でデータ通信が利用できない

夏休みに海外旅行に行った人もいるだろう。普通のスマホなら、別途料金はかかるが電話もデータ通信もそのまま利用できる。それに対してほとんどの格安スマホは、通話はできるが、ネットは利用できないのだ。海外でデータ通信をしたい場合は、ルーターなどをレンタルするといいだろう。格安スマホは、SIMロックフリーなので、現地でSIMカードを入手するという使い方も可能だが、少々ハードルは高い。

サポート体制は大手携帯電話会社のほうが手厚い

使い方が分からなかったり、端末が故障したりした場合のサポートにも違いがある。大手携帯電話会社は多くのリアル店舗を全国に展開しており、さまざまな相談ができる。それに対して格安スマホは電話やメールで相談するのが当たり前だ。しかも、端末に関する相談は端末を製造したメーカーに問い合わせなければならないケースもあり、大手携帯電話会社のようにワンストップですべてを見てくれるわけではない。

楽天モバイルやU-mobileなど、リアル店舗を構える事業者も増えているが、サポート面は大手携帯電話会社のほうが安心感はある。

“縛り”はないが、最低利用期間内に解約すると違約金がかかる

大手携帯電話会社のスマホには、2年縛りがある。料金を安くする代わりに、2年間契約しなければならないルールだ。解約可能な月が過ぎると、再び解約手数料がかかるという厄介なものだ。それに対して格安スマホには縛りはないが、最低契約年数を設けているケースが多い。長い所では1年で、それを過ぎればいつ解約しても違約金はかからない(割賦の場合は端末代金を支払う必要はある)。普通のスマホより自由度は高いと言える。

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2016.8.30 更新
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