【新製品レポート No.700】

世界最高の光学83倍ズーム(2000mm相当)を実現! ニコン「COOLPIX P900」登場!

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カメラと写真映像のイベント「CP+2015」が終わって、カメラ関連の新製品リリースはひと段落…という雰囲気の中、本日2015年3月2日、ニコンから「CP+2015」ではお目見えしなかったニューモデルがリリースされた。コンパクトデジカメでは、光学83倍という驚異的なズーム倍率を実現した「COOLPIX P900」が登場している。

2015年3月19日発売予定のCOOLPIX P900

2015年3月19日発売予定のCOOLPIX P900

光学83倍(2000mm相当)、ダイナミックファインズーム166倍(4000mm相当)での超望遠撮影が可能

スマートフォンのカメラ機能におされ気味で元気のないコンパクトデジカメ市場だが、その中では、光学50倍を超える高倍率ズームレンズを搭載するモデルが人気を集めている。その理由は、35mm判換算で1200mmを超える画角での超望遠撮影を手軽に行えること。デジカメ本体だけで、月などの天体や動物など、遠くにいる被写体にズームアップして撮影できる点で人気を集めているのだ。

そんな高倍率ズームコンデジの新モデルCOOLPIX P900は、レンズ一体型コンパクトデジカメとして世界最高(2015年3月2日時点)の光学ズーム倍率となる「光学83倍」を実現。35mm判換算で広角24mm〜望遠2000mm相当の画角をカバーする。レンズの開放F値は、広角端でF2.8、望遠端でF6.5。絞りは電磁駆動による6枚羽根虹彩絞り。これまで、ズーム倍率で言えば、キヤノン「PowerShot SX60 HS」の光学65倍が最高スペックであったが、COOLPIX P900は、光学70倍をスキップして、一気に光学80倍オーバーを実現している。さらに、望遠端の35mm判換算の画角では、ニコン「COOLPIX P610/P600」の1440mm相当がこれまでの最高値であったが、これも大きくスペックアップして2000mm相当に到達。光学ズームを超えるデジタルズーム域でも画像処理によって解像感をキープする機能「ダイナミックファインズーム」も搭載しており、この機能の利用時は、166倍(約4000mm相当)での超望遠撮影が可能だ。

35mm判換算で広角24mm〜望遠2000mm相当の画角をカバーする光学83倍ズームに対応

35mm判換算で広角24mm〜望遠2000mm相当の画角をカバーする光学83倍ズームに対応

COOLPIX P900は、ニコンのデジカメらしくレンズ性能も高く、EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚、非球面レンズを含む12群16枚構成のNIKKORレンズを採用。色収差やディストーションを抑えた高画質を実現しているという。マクロAF時は、先端レンズ中央から約1cmのマクロ撮影も可能だ。さらに、レンズシフト式の手ブレ補正機能は、角速度センサーと画像情報を基に算出した2つのブレ情報を新開発のVRアルゴリズムで演算する「デュアル検知光学VR」によって、5.0段という高い補正効果を実現。大きなブレを高精度に補正する「ACTIVEモード」も搭載しており、乗り物に乗りながらの撮影や、歩きながらの撮影でも手ブレを抑えた撮影ができる。

ちなみに、COOLPIX P900の光学83倍/166倍でどこまでズームアップが可能になるかというと、従来の光学60〜65倍ズーム機では、解像感をキープする120〜130倍時に満月がちょうどフレームいっぱいに収まるイメージだが、COOLPIX P900の166倍では、満月がフレームアウトして、さらにクレーターに肉薄するようになる。

EDレンズ5枚、スーパーEDレンズ1枚、非球面レンズを含む12群16枚構成のNIKKORレンズを採用。67mmフィルターの装着が可能となっている

「クイックバックズームボタン」など望遠撮影をサポートする機能を搭載

続いて、COOLPIX P900のレンズ以外の性能・機能を見ていこう。2015年2月26日発売の光学60倍ズーム機COOLPIX P610に共通したところが多い。

撮影素子には、有効1605万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを採用。画像処理システムは「EXPEED C2」で、感度はISO100〜ISO3200に対応する。ISO3200とISO6400は、P/S/A/Mモード時に設定可能。エフェクト撮影モード「スペシャルエフェクト」で「高感度モノクロ」を選択時は、Hi1(ISO12800相当)での撮影が可能だ。シャッターは、メカニカルシャッターと電子シャッターの併用で、1/4000秒(広角端、F8時)〜1秒(MモードでISO100時は15秒)のシャッタースピードに対応する。連写性能は、最高約7コマ/秒(16M:NORMAL時)。高速連写120fps(約120コマ/秒で60コマ連続撮影)、高速連写60fps(約60コマ/秒で60コマ連続撮影)にも対応する。

操作性では、望遠撮影をサポートする機能を搭載しているのがポイント。カメラをホールドした状態で左手でのズーム操作が行える「サイドズームレバー」と、ワンプッシュでズームバックする「クイックバックズームボタン」を搭載。クイックバックズームボタンは、超望遠撮影時に被写体を見失った際に便利な機能だ。さらに、あらかじめ設定しておいたズーム位置へスムーズに切り替えられる「ズームメモリー」も装備。24mm〜1440mmの間に用意された計16のズーム位置から好みのものを複数設定しておける。電源オン時のズーム位置(24/28/35/50/85/105/135mmのいずれか)を設定できる「起動ポジション設定」も用意されている。シーンモードには、フレーミング枠内に被写体を捉えてOKボタンを押すと一気に望遠側までズーミングする「月モード」「鳥モード」を装備。「月モード」では、色合いをコマンドダイヤルで調整できる。「鳥モード」は、約7コマ/秒で高速連写する。

オートフォーカスは、被写体のサイズに合わせてAFエリアを自動調整する「ターゲットファインドAF」や、動く被写体をロックオンして追尾する「ターゲット追尾」に対応。AFエリアの大きさの変更も可能で、「スポット」「標準」「ワイド」の3種類を選択できる。シャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでの撮影タイムラグが短いのも特徴で、広角側で約0.12秒、望遠側で約0.75秒にまで短縮されている。

電子ビューファインダー(約92万ドット、0.2型液晶)は、アイセンサーを新たに搭載しており、目を近づけるだけでモニター撮影からファインダー撮影に切り替わる。液晶モニターは、3型のバリアングルタイプ(約92万ドット)だ。

バリアングルタイプの3型液晶モニター(約92万ドット)

バリアングルタイプの3型液晶モニター(約92万ドット)

動画撮影機能は、1080/60p対応のフルハイビジョン記録が可能(MOV形式。映像:H.264/MPEG-4 AVC、音声:LPCMステレオ)。動画撮影時の光学ズーム操作に連動して、広角では近くの音、望遠では遠くの音を録音するズームマイクなどを搭載する。また、インターバル撮影に対応しており、「街中」や「風景」「星空」といった5種類のシーンを選ぶだけで、約10秒の早送り動画を自動作成するシーンモード「タイムラプス動画」も利用できる。このほか、Wi-Fi/NFCを搭載し、スマートデバイスに画像を転送したり、スマートデバイスからのリモート撮影が可能。GPS/GLONASS/QZSSにも対応しており、測位しにくい場所でも高速・高精度な位置情報の取得が可能だ。

ボディサイズは約139.5(幅)×103.2(高さ)×137.4(奥行)mm(突起部除く)で、重量は約899g(バッテリー、メモリーカード含む)。光学83倍の高倍率ズームレンズを搭載するだけあって、コンデジとしては重いボディとなっている。対応するメモリーカードは、SD/SDHC/SDXCメモリーカード。付属バッテリー「EN-EL23」利用時のバッテリー寿命は、静止画撮影時で約360コマとなっている。

このほか、COOLPIX P900は、レンズ先端に67mmフィルターを装着することが可能。別売オプションのリモコン「ML-L3」も利用できる。これらの機能は、COOLPIX P610では非対応となっている。

ポップアップ式内蔵フラッシュを採用。調光範囲(ISO感度設定オート時)は、広角側で約0.5〜11.5m、望遠側で約5.0〜7.0m

真柄利行(編集部)

真柄利行(編集部)

体力勝負ならそこそこ強い編集部デスク。カメラやAV家電を中心に製品のレビュー記事を担当しています。撮られるのは苦手ですが撮るのは好きです。

製品 価格.com最安価格 備考
COOLPIX P900 54,780 光学83倍ズームレンズを搭載したデジカメ
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2016.9.21 更新
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