【新製品レポートNo.612】初の4Kチューナー内蔵モデル

本当の“4Kテレビ”がついに登場! 直下型LEDでさらなる高画質を実現した「REGZA Z10X」シリーズ

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直下型LEDバックライトを採用する東芝の新型4Kテレビ「REGZA Z10X」シリーズ

直下型LEDバックライトを採用する東芝の新型4Kテレビ「REGZA Z10X」シリーズ

4K放送用のチューナーを内蔵する初の“4Kテレビ”「REGZA Z10X」シリーズが東芝から登場。液晶テレビ「REGZA」の最上位モデルで、直下型LEDバックライトを採用するなどして、人気の従来モデルZ9Xシリーズ以上の高画質を実現した注目モデルだ。65V型「65Z10X」、58V型「58Z10X」、50V型「50Z10X」の3モデルがラインアップされる。市場想定価格は、「65Z10X」が700,000円前後、「58Z10X」が470,000円前後、「50Z10X」が380,000円前後(いずれも税抜)。発売開始は10月11日。

4K放送対応スカパー!チューナーを搭載し、4k放送の受信に対応

Z10Xシリーズの大きな特徴となるのが、液晶テレビとして初めて「4K放送対応スカパー!チューナー」を内蔵していることだ。これまでの4Kテレビは、4K/60p映像の伝送が可能な「HDMI 2.0」と、著作権保護技術「HDCP 2.2」に対応するモデルについては、外部チューナー・外部機器からの入力で4K放送や4Kコンテンツの表示は可能だったが、テレビ本体のみで4K放送を受信して表示できるのはZ10Xシリーズが初だ。これまでの4Kテレビは、テレビ単体で4K放送を受信することができなかったので、「4Kディスプレイ」もしくは「4K対応テレビ」というのが正しいのだが、Z10Xシリーズについては、真の意味での「4Kテレビ」と表現していいだろう。

Z10Xシリーズは、4K放送対応スカパー!チューナーの搭載によって、次世代放送推進フォーラムの4K試験放送「Channel 4K」に加えて、スカパー!プレミアムの4K専用チャンネル(2015年3月1日開始予定)を視聴することが可能だ。さらに、HEVCデコーダーを内蔵しており、4Kコンテンツ配信サービス「ひかりTV 4K」にも対応(2015年春のソフトウェアアップデートにて対応予定)。テレビ本体のみで4K放送と4K配信を楽しめる製品となっている。

4K放送対応スカパー!チューナーを内蔵。ひかりTV 4Kにも対応する

4K放送対応スカパー!チューナーを内蔵。ひかりTV 4Kにも対応する

なお、外付けUSB HDDへの録画機能も4K放送に対応。Channel 4Kの録画は、2015年春のソフトウェアアップデートにて対応する。スカパー!プレミアムの4K専門チャンネルの録画については未定となっている。

65V型「65Z10X」、58V型「58Z10X」、50V型「50Z10X」の3モデルがラインアップ

65V型「65Z10X」、58V型「58Z10X」、50V型「50Z10X」の3モデルがラインアップ

直下型LEDを採用。広色域パネルと映像処理エンジンの進化によって高画質を実現

画質にこだわる東芝は、これまでも、液晶テレビのバックライトシステムに直下型LEDを積極的に採用してきた。製品ラインアップの中での直下型LEDの採用率で言えば、間違いなく、どのテレビメーカーよりも高い。もちろん、Z10Xシリーズも直下型LEDを採用するモデルとなっている(なお、Z10Xシリーズでは、機能名称が「全面直下LED」になった)。

東芝は、以下の3点を直下型LEDのメリットとして挙げている。

1.エッジ型に対して輝度が高くなること
2.エッジ型に対してバックライトのエリアコントロールで優位性があること
3.広色域パネルとの組み合わせにより色彩表現力が向上すること

なかでも注目したいのだ、「2」と「3」だ。2については、画面の左右もしくは上下にLEDが配置されるエッジ型に比べて、映像にあわせて画面のエリアごとにダイレクトに明るさをコントロールできるため、正確なコントラスト表現が可能となる。Z10Xシリーズでは、このエリアコントロールのアルゴリズムを刷新したほか、画面の明るい部分のピーク輝度を復元する技術の採用によって、Z9Xシリーズよりもコントラストが向上し、画面全体のダイナミックレンジも拡大しているとのことだ。

エッジ型LEDに対して画質面で有利な直下型LEDバックライトを採用

エッジ型LEDに対して画質面で有利な直下型LEDバックライトを採用

直下型LEDバックライト(Z10Xシリーズ)とエッジ型LEDバックライト(東芝製モデル)のバックライト制御を比較したデモ

もっとも重要なのが「3」の色彩表現力の向上だ。広色域パネルの採用は4K対応テレビのトレンドになっており、Z10Xシリーズも、Z9Xシリーズや他メーカーのモデルと同様に広色域パネル(VAパネル)を採用している。ただ、東芝は、広色域パネルだけで色の表現力が高くなるとは考えておらず、バックライトと画像処理を組み合わせることで、豊かな色彩表現が可能になるとしている。ポイントは、高輝度が得られる直下型LEDバックライトを採用することで、輝度レンジが拡大すること。と書くと、「ただ明るくなるだけなのでは」と捉える方もいるかもしれないが、高輝度化によって輝度レンジが広がることで、シャドー・ハイライトの階調性がアップするのがポイント。広色域パネル+高輝度バックライトによって色潰れを防げるようになり、シャドー・ハイライトのディテールの再現性が上がるのである。単に「色域が広い」「輝度が高い」ということではなく、それらを手段として活用し、さらなる高画質を狙っているのだ。

画像処理については、東芝が液晶テレビの開発で長年培ってきたところで、自信を持つ部分である。映像処理エンジンには、Z9Xシリーズから「レグザエンジンCEVO 4K」を継承しており、色域については、ハイビジョン放送の色域規格「BT.709」に圧縮された映像信号を、6144項目のデータベース参照と、64の色軸による分析・制御を行うことで、パネルの最大色域までに拡大する「4K広色域復元」を搭載。4K放送での採用が予定されている広色域映像入力「ITU-R BT.2020」にも対応する。さらに、ビデオカメラによって異なる高輝度領域の圧縮を推定・復元し、明るく輝く部分を正確に再現する「インテリジェント・ハイダイナミックレンジ復元」や、Z8シリーズと比べて2倍となる輝度入出力変換テーブル(3388個のデータ)を用意し、暗いシーンの階調性と明るいシーンの立体感・コントラスト感の両立を実現する「インテリジェント質感リアライザー」といった高画質化技術も搭載されている。

広色域パネルと直下型LEDバックライトの採用で、色の表現範囲が拡大

広色域パネルと直下型LEDバックライトの採用で、色の表現範囲が拡大

4K広色域復元

4K広色域復元

インテリジェント・ハイダイナミックレンジ復元

インテリジェント・ハイダイナミックレンジ復元

インテリジェント質感リアライザー

インテリジェント質感リアライザー

さらに、Z10Xシリーズでは、2K放送、ブルーレイ、4K放送、4K配信などあらゆる映像を高画質化する「4Kマスターリファイン」が新たに採用されている。4K放送専用のコンテンツモードが追加されているほか、超解像技術は、映像のエッジ部と平坦部の特徴を検出し、放送のノイズパターンに合った処理でノイズを除去する「2K/4K放送ノイズエリア解析超解像技術」に進化。さまざまな4K映像の周波数特性を解析し、最適な超解像処理を加える「4K放送映像周波数解析オートピクチャー」も搭載されている。

4Kマスターリファイン

4Kマスターリファイン

2K/4K放送ノイズエリア解析超解像技術

2K/4K放送ノイズエリア解析超解像技術

4K放送映像周波数解析オートピクチャー

4K放送映像周波数解析オートピクチャー

短い時間ではあるが、Z10Xシリーズの画質をチェックした限りでは、Z9Xシリーズと同じように、鮮やかで豊かな色彩に感心した。一見すると派手な色のようにも見えるが、色が飛んでいたり、潰れているというわけではない。表現できる色の幅が広い印象で、特に赤色など難しい色の再現性にすぐれていると感じた。鮮やかながらもグラデーションがしっかりと残っており、「色鮮やかに表現しながらも色を飽和させることがない」という、非常にハイレベルな描写を実現しているのだ。Z9Xシリーズでも同じような印象であったが、そのクオリティがいっそう高まっていると感じた。また、コントラストが高く、非常に抜けのよい描写なのも押さえておきたい点だ。他の4K対応テレビと比べても、色の再現性と表現力の高さ、ならびに抜けのよさは間違いなくトップクラスだと思う。

赤や青の再現性が高い

赤や青の再現性が高い

このほか、マスターグレードビデオコーディングされたブルーレイソフトをより鮮明に再現する「ハイビットBD」は、アニメだけでなくビデオとシネマでも選択できるようになった。倍速駆動モードでは、効果的に全消灯のフレームを入れることで動きの速い映像をクッキリと再現する「インパルス駆動モード」が追加されている。

インパルス駆動モード

インパルス駆動モード

製品 価格.com最安価格 備考
REGZA 65Z10X [65インチ] 339,800 4K放送対応スカパー!チューナーを搭載した4K液晶テレビ
REGZA 58Z10X [58インチ] 227,999 4K放送対応スカパー!チューナーを搭載した4K液晶テレビ
REGZA 50Z10X [50インチ] 189,671 4K放送対応スカパー!チューナーを搭載した4K液晶テレビ
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2016.8.30 更新
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